2020年12月19日土曜日

京の左京の盆踊り

 日本には夏の風物詩として盆踊りという文化があります。残念ながら今年の夏はコロナ禍によって盆踊りを見る機会はほとんどありませんでしたが、踊りもそこで歌われる歌詞も、地域ごとに様々なものがあり、独特な文化として存在しています。

実は今、京都市左京区では以前から計画されていた「左京音頭(京の左京の盆踊り)」という盆踊りの復活プロジェクトが進んでいます。


「左京音頭」は、50年前に白川書院(月刊京都)を興された臼井喜之助さんとサワダ音楽院(歌謡教室)の沢田秀雄さんによって作られた左京区のための盆踊りです。このプロジェクトは左京音頭の復活を通して、いろいろな世代、多様な個性を持った人たちが交流できる場を作るのが目的です。


左京音頭はどなたでも歌いやすい歌謡曲ですので、盆踊りとして踊っていただけるのはもちろんのこと、参加者の方に歌っていただく歌のコンテストなども開催できたらなと考えています。


今回は、左京音頭をたくさんの方に知ってもらうために、左京音頭を踊っている風景を動画の形で公開しました。親しみやすい曲調で、動画と一緒に歌詞も見られますので、ぜひ歌詞を覚えて歌ったり踊ったりしてみてください。




2019年7月11日木曜日

回想法WS6 まとめ

7月11日 回想法ワークショップ  担当:土井

今日で最終回となってしまいました。先週、世代の違う人と話してみたいテーマは何でしょうか?というアンケートに以下のような回答がありました。

若い人からシニアに聞きたいことは・・・自分の年齢ぐらいの時、どんな心情だったでしょうか?これまでの歩みやその時感じたことを知りたい。どんなデートをしましたか?仕事の話をお聞きし、就職活動の参考にしたい。・・・と若い人はシニアの人生の経験を知りたいようです。

また、シニアから若い人に聞きたいことは・・・どんな人生設計を持っていますか?昭和についてどんなイメージを持っていますか?シニアは若い人が自分の未来についてどう考えているか知りたいようです。
皆其々が個別の時間をもって生きているのですが、それをシェアする事が出来るのが回想法の魅力です。そして、お互いに質問に答えて頂きました。

個人回想法ではグループ回想法より深い話が出来ましたが、個人回想法でやった事をグループでも出来るようにしてみよう、というのが今日のテーマです。
先週した個人回想法の項目(人生で一番楽しかった、又は苦しかった、そしてそれを乗り越えた事)を今日は4人で共有します。その中で一つの出来事だけを選んで4人で場面を作ります。特にここにいる皆と共有したい、知ってもらいたいと思う話を選びます。

勝手に題名をつけるとしたら・・・
「俺ならもっといい(サッカーの)指導をする!」
「阪神淡路大震災に遭遇した後、人のために生きたいと思うようになった」
テーマ音楽入りの「世界野球観戦」
「嫌いというところからスタートする」
「(亡き父をモデルにした芝居上演後に崖の上から見た)海の上の大きな太陽」

回想を形にすると、もっと大勢の人と経験をシェアする事が出来ることが今日のワークショップで体験できました。今回で最後なのは本当に残念ですが、生活の中で回想法を行っていきたいものです。






2019年7月4日木曜日

回想法WS5 個人回想法の体験

7月4日 回想法ワークショップ 担当:土井
今日は「個人回想法」を体験します。宿題で描いてこられた「自分の人生曲線」を手に、ペアになってお互いの話を聞きます。年代が違う人と話すようにペアリングしました。ワークに入る前に、気になる事やこうしたらいいと思う事を発言して頂きました。

たっぷりと40分程お互いの話を聞き合い、相手の話から「人生で一番幸せだった事」「人生で一番辛かった事」「これからの夢」をまとめます。
生きてきた年数は違うけれど、ピークに上がった後にズドンと下がる波は同じなんだなあ、などど曲線を眺めて思いました。

ワークが終わった後に皆さんから一言ずつの感想を。
「楽しかった、
時間が足りなかった、
貴重な体験だった、
(若い相手の話を聞いて)自分のその頃を振り返った、
2人の話が発展して共通点が見つかった、
話しやすかった、
自分の3分の1しか生きていないのに経験が深いと思った、
学生と教官という立場が邪魔した、
その時の感情と一体化した、
若い頃の感情の機微を思い出した」
などという言葉をいただきました。

ワークを初める前に「若い人にズバッと聞いていいのか?突っ込まれたくないかもしれないから」といっていた方に、さてどうだったかとお聞きすると、
「(相手にズバッと)言ってしまった。でも聞くことが出来て良かった。自分の考えと違う切り口で返答されるのも良かった」という体験の報告を頂きました。
また、始める前には「暗い時代について、つっこまれたくないかもしれない」
「自分の話に興味を持ってもらえるか?相手の話にどれくらい興味を持てるだろうか?」という、危惧もありました。
個人回想法では、話を聞いて、相手をその瞬間どれくらい感じ取れるか?ということが大事になります。今日のように世代の違う相手に話す方が、もしかしたら素直に話す事も聞く事もできるかもしれないとも思いました。

来週は最終回です。グループ回想法と個人回想法を体験して、どのような違いを感じたましたか?世代の違う人と話してみたいテーマは何でしょうか?その辺のところを考えてみましょうか。







2019年6月27日木曜日

回想法WS4 グループ回想法の体験

6月27日 回想法ワークショップ 担当:土井
今日はグループで回想法を行いました。懐かしい身体の記憶をみんなで思い起こします。

最初はウォーミングアップに「椅子取りゲーム」を。
先週のレクチャーでは、わずかな時間の間に自分と相手との共通点を探しましたが、
今回はなるべく多くの人に共通する点を見つけ、その中で椅子を取り合います。

懐かしい遊びを6人ずつの3チームに分かれ2個ずつ発表します。
「ダルマさんが転んだ」は2チームがやりましが、向きを反対にすると印象が変わります。
「あやとり」では、男子学生さんの達人がいらっしゃいました。
「ドミノ倒し」はなかなかマニアックに映ったようです。
「ダブルダッチ」は2本のロープを飛ぶ縄跳びです。
「はないちもんめ」には 腕相撲のような要素が加わっていました。
同じ遊びですが、自分の育った地方では別な呼び名がついていたことも発見しました。

同じチームで「運動会の競技」を演じます。
「ムカデ競争」では最後に転ぶという落ちがついて、笑いが起こりました。
「大玉ころがし」で競争するとチームワークの差がでます。
「台風の目」は、初めて知る協議でした。最後に旗を立てて終了というのはとても運動会らしかったです。

ラストは「今までで一番頑張った事」
頑張った思い出から、みんなで場面を作ります。
「リレー」、あっという間でした。
「山登り」、槍ヶ岳だったそうです。
「マラソン」、飲み物コーナーのスタッフや折り返し地点のコーンも登場しました。、

グループ回想法では多くの人と個人の思い出をシェアする事が出来ます。子供の頃に還ったような気持ちになったのは、私だけだったでしょうか?

次回は個人回想法を体験します。今までの人生で一番苦労した事、或いは幸せだった事、そしてこれからの夢を考えてきてください。
自分のこれまでの人生を曲線グラフにする宿題が出ました。






2019年6月23日日曜日

回想法WS3  回想法レクチャー

6月22日 回想法ワークショップ 担当:土井 

今日は吹田市介護老人保健施設で作業療法士をなさっておられる佐上雅宣先生のお話をお聞きしました。
最初に佐上先生より、回想法は聴き手の存在が大切であり、ボランティアも徐々に増えている事をお聞きしました。

まずは高齢になるに従って変化する身体や心の変化を学びます。

次に隣の人とペアになり、お互いの共通点を見つけることから、2人で行う個人回想法を体験します。わずかな時間で見つかる共通点は多くはありません。先生から「故郷自慢をしてください」と言われ、お互いに故郷のことを話した後、「もう一度相手の話を聞いて下さい」と指示がでます。

もう一度相手の話を聞く際に意識した事は何だったでしょうか?
「相手の話に関心を持っている態度を示した」「自分も(相手の故郷に)行った事がある、いいところですね、と伝えた」との返答がありました。

回想法が行われている佐上先生の施設のドキュメンタリー映像を拝見します。高齢の方が回想法を行う事により、生き生きとした表情に変化していくのがわかります。「お話し会(回想法の時間)」をとても楽しみにされているようです。

高齢者と大学生のグループ回想法のひとつの進め方として、懐かしい生活道具を使うことがありますが、そこでは高齢者が道具の使い方の先生となります。
また、若い人がいたからこそ話しておきたい、若い人にしか語れない話もあるようです。それは「回想法」としての観点からだけではなく、今の内に聞いておかなければならない話しはたくさんあるのだ、という心構えを持たなければならない事を強く感じました。

回想法により、自分を受け入れ自信を持ち、昔の成功体験を思い出す事が出来ます。
回想法をしたメンバーで信頼関係が深まり、安心して人と関わる事ができるようになるので、地域をつないでいく効果もあります。
回想法を楽しむための留意点として、記憶は曖昧なのでひとの記憶間違いを咎めたりはしないことです。

最後の質問コーナーでは、男性と女性との違いはどうですか?という質問があり、やはり女性はよく話されるが、男性は参加人数も話す量も少ないとお聞きしました。
普通の会話においても、男性は会話する時、相手を論破しようとか、偉いと思ってもらいたいとか、構えてしまう事が多いように思えます。
構えずに、回想法をすることにより、グループの中でスポットライトがあたる気持ち良さを知ってもらいたいものです。

2019年6月13日木曜日

回想法WS2 コミュニケーションWS②


6月13日 回想法ワークショップ 担当:土井
先週欠席された方もいらっしゃるので、細見先生から再度、言語・非言語コミュニケーションの説明がありました。大切なのは、相手をよく観察し、それに答えて自分も表現し、相手との信頼関係を築くことです。
ウォームアップでは、新しくゾンビゲームと、倒れてくる人を支える ゲームをしました。相手の気配を感じるゲームです。まさか自分が、と思っていると気配を見逃してしまいます。

さて後半は言葉のコンタクトゲーム。
大事にしている物をひとつあげて、それについて語ります。
まずひとりが語り、その話を聞いた皆がタイトルを考えます。それぞれが自分のフィルターを通して話を聞いている事がわかります。なるべく素直に言葉が入ってくればいいのですが。
次はペアになり、物の絵を描いて、ひとり6分ずつ話をします。
相手の話に1行のタイトルを付け、自分の話にもタイトルを付けます。
人の話を聞いて、その話にピッタリくる言葉がなかなか見つかりません。ああでもない、こうでもない、と悩みます。「物」というのは「何か」を象徴しています。その「何か」を伝える事、「何か」を受け取ってそれを表現する事は難しいですね。言葉は便利であり不便でもあります。
最後は皆の前で、1ペアずつ絵とタイトルを発表し合います。1組だけ同じ言葉が付きました。一緒にならない事が面白かったり、もどかしかったりします。
今日、話しやすかったのはどうしてか?または話しにくかったのはどうしてか?次回のワークショップまで覚えておいてくださいね。来週は土曜日、回想法レクチャーです。




2019年6月7日金曜日

回想法WS1 コミュニケーションWS①

6月6日 回想法ワークショップ 担当:土井
本日より「回想法ワークショップ」が始まりました。
今週と来週は、会議室1にて、『コミュニケーションワークショップ』です。
指導してくださる細見先生より、コミュニケーションには言語によるものと、非言語によるものがあることを
お聞きします。今回はこの「非言語」のコミュニケーションをワークを通じて学びます。

参加者は大谷大学の学生・教職員の皆さん、いきセンスタッフ、シニア劇団員メンバーで20名ほど。
まずはお名前を覚えるために円陣になり、「名前ゲーム」を行います。リズムに乗って自分と相手(隣だったり、目のあった人だったり。結構スムーズに流れました。

次は「声を当てる」ゲーム。
5人1組で、1人が後ろを向いた4人の誰かに声を当て、当てられたと感じた人は手を挙げます。
声の大きさで遠くか近くはわかっても、方向を背中に感じるのは難しいです。

次は二人一組になり、2分ずつ相手に話しをします。
その時、聞く方は話している相手の「身振りの特徴」を掴みます。
終わったあと、全員の前で感じた特徴を発表します。

全体的なイメージを捉え、優しい感じ、力強い、かわいらしい、上品、パワフル
という感想もあれば、手がよく動く、頰に手が行く、顔の肉が動く、右の口角上がる、左上を見る癖がある、右上を見る癖がある、
など、仰け反って座っている、手が水平方向に動く、など冷静な観察もあります。

また、詳細な観察から、動作がほとんどないが細かい手の動きが律儀さを感じる、
手で大きさを示し話がわかりやすい、視線があって話しやすい、
目を見て話すので誠実さを感じる、30秒に1回は腕を組むのでちょっと不信な感じもする、
目がくるくる動いて嬉しそうな表情で話されるのがかわいい、
股を大きく開いて喋るのは気持ちがオープンなイメージがする、
など相手の癖から受ける印象も語っていただけました。

コミュニケーションは言葉にならない部分で語るものが大きいことに気づきます。
身体全体で向き合わないと、相手には通じないものなんですね。